米国・HCS2012の改正について

米国OSHA(Occupational Safety and Health Administration)は、米国のGHS規則である「Hazard Communications Standard (HCS)を2024年5月20日に改正・公布しました。発効日は2024年7月19日からですが、猶予期間は以下のとおりです。移行期間中は旧規則、改正規則のどちらに準拠していても構いません。

 

適用開始日 物質or混合物 対応事項 対象者
発効日から18か月後

(2026.1.19)

物質 SDSとラベルの更新 化学品の製造者・輸入者・販売者・雇用主
発効日から36か月後

(2027.7.19)

混合物
発効日から24か月後

(2026.7.19)

物質 作業場でのラベル表示の更新、ハザードコミュニケーションプログラムの更新、トレーニングの実施 雇用主
発効日から42か月後

(2028.1.19)

混合物

 

この改正はGHSの第7版(一部8版)に準拠した改正で、隣国カナダWHMISとの整合性をとっており、主な改正内容は、以下の通りです。

 

  • 可燃性ガス、エアロゾルのハザードクラスの更新・追加
  • 鈍性化爆発物のハザードクラス追加
  • 皮膚腐食性/刺激性および目に対する重篤な損傷/刺激性の分類方法の更新
  • SDSの第9項の記載項目の詳細化
  • SDSに記載する含有量をCBIとする場合の含有量の記載幅を新たに規定
  • Appendix C(ラベル規定)の改正
  • 小型容器へのラベル表示に関する規定を追加

 

弊社では改正HCSに準拠した米国向けSDS・ラベル要素の作成業務の受託が可能です。弊社担当者または弊社HPのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

 

参照URL:

  • Hazard Communications Standard (HCS)-Final rule

https://www.federalregister.gov/documents/2024/05/20/2024-08568/hazard-communication-standard

 

  • OSHA-Final rule notice

https://www.osha.gov/hazcom/rulemaking?_hsmi=307847968

 

(2024/10/17: 運用開始日と表記を一部修正しました。)